復讐ストーカーゲーム1
 黒のカーゴパンツに、いつもと同じ白のTシャツ。あっ! どうしよう? 相方の道具も見せたほうが良いかな? 一応持って行くか!


動物園に遠足に行くかのようにリュックを覗いた。


そうだ! 鰻も余っちゃったから、お土産に持っていこう。


服装を整えリュックを背負い、パソコンをシャットダウンした。全身が映る鏡の前でポーズを決め、相手は男だったと、はにかんだ。


こんなに鏡を見つめていたら時間があっという間に経っちまう。

鰻~鰻~っと。


階段を下り、台所を覗くとお袋はもういなかった。


トーストが載っていたお皿を洗い、布巾で拭き戻すと、冷蔵庫から鰻を取り出した。


よし。アルミホイルで巻いて持って行くか。


社会人になってからは、ますます友達というものに縁遠くなったもんだから、なんだか張飛とは言え嬉しいなぁ。
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