復讐ストーカーゲーム１

「うーん。多分そうだと思うけど……はっきり見ていないんです。目元が影になっていて――ただ、そのポスターのように長い髭ではないけれど生えていました」


「やだぁ！　もう親友でしょう？　敬語は止めなさいよ！　ほら、もっとお飲み！」


機嫌を良くした張飛は、青の花びらが刻まれたグラスに、次々とお酒を注いだ。


「多分、若い男。そして普段から体を鍛えている男。俺を見て微笑んだんだ。それは獲物を奪った喜びのモノなのか、制裁を下す正義のモノなのかは判断は出来なかった」


「そう……やっぱり私の男へのアンテナ、いや、イケメンに対する本能の勘が当たったようね。あー私をギュッと抱きしめてくれないかしらぁ！」


俺は襲われないかと、びくびくしながらオムライスを平らげた。