復讐ストーカーゲーム1
「どうも、ありがとう」


先程とは違う濃い香りの強いお酒に、益々酔いが回りそうだった。


「……それは言えないわよ。貴方が復讐するという約束をするなら、教えても良いけど?」


張飛は丸焼きのイカを箸で上手く切っている。ちょっとだけ真剣な顔つきになった。


触れたらマズイのか? デリケートな部分だもんな。


「そういえば……貴方に似ているかも!」


箸を2本揃えて、急に俺を指した。


「そ、そんな、怪談話の時に、ほら後ろにいる! 的な感じで言うのは止めて下さいよ! 驚くじゃないですか!

……ちょっと酔い過ぎました。トイレをお借りします」


「トイレは出て、右にあるから」


急に怖い顔で言うから、ちびりそうになったじゃないか……。
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