復讐ストーカーゲーム1
「本当にありがとう。ゆっくりして行って下さいね」


「はい! カツ丼美味しく頂きます!」


お父さんはニッコリと笑うと、背中を曲げながら階段を下りていった。


「張飛さん、ちょっと戸を開けて下さい!」


両手が塞がった俺は、扉の向こうにいる張飛に声を掛けた。


「なに? まったくドアぐらい自分で開けなさいよ。あれ、どうしたのこれ?」


「良い香りでしょう。張飛さんのお父さんが夜ご飯にって」


テーブルの上に丼を置いた。


「親父が……? ぼんやりと呆けているような親父が?」


「そうですよ、仲良くしてって。良いお父さんですね。涙を流していましたよ」
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