復讐ストーカーゲーム1
 テーブルにはオリエンタルフィットネスクラブのカタログ、料金表のページを開いてた。アイスコーヒーを啜りながら眺める。


張飛が来る前にジムに寄り、手に入れていた物だった。


俺達は喫茶店で再び出会い、マジマジとカタログを穴が開きそうなぐらい見詰めている所だった。


「マンションを見てきたんですけど、セキリュティが万全だったんですよね。

情報によると五十嵐紅葉は頻繁にジムに通っているらしいので、こちらのほうが、なにかとデータ収集には良いかと」


「あら、そうなのぉ? こうしてまた貴方と会えるなんて、なんか笑ちゃうわね? ふふふっ」


張飛はヘラヘラと白い歯をこぼしていた。


「ちょっと! 笑っている場合じゃないでしょう! 命が掛かっているんですよ?」


「だってー笑っていれば、幸せがやって来るかと思って……」
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