復讐ストーカーゲーム1
「坊ちゃん。あまり喋らないでゲスねぇ? 私に気を使わないで良いでゲスよ?」


え?


不安要素から我に返った。


「まだ少し眠いだけです。気にしないでください……あ、あのう、なんで語尾にゲスって付けるんですか?」


「下種男には丁度良い戒めなんでゲス。社長への恩を一生忘れない為にもゲスという語尾は、ナイスアイデアな戒律なんでゲスよ」


「そうなんだー」


つまらない質問をしてしまったと、また窓の外を見た。


歩いてる人々が減り、その身代わりのように木々が立ち尽くしていた。
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