復讐ストーカーゲーム1
「ベストマンや賛美歌を歌うシスター達も教会で待機していますので、そろそろ行きましょうか」


「はい。じゃあ信介頼むぞ」


「かしこまり! お母さん行きましょう。絵恋さん、後でね!」


「はーい! お母さんをお願いします」


家の親父とお袋はサッサと行ってしまった。


こっちの息子は気にならないのかーつーの!


「信介さん。段差がある所だけ押して貰えれば大丈夫ですから、あまり気を使わないで下さいね」


「あ、はい!」


とは言え、気を使わずにはいられない……。


後方に立ちハンドルを握った。家のお袋よりも、とても小さな体で体重は軽そうだった。そういえば絵恋さんが前に言ってたっけ。母は自信をなくしていて人見知りだと。


やっぱり気を使うな――。
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