復讐ストーカーゲーム1
その視線に背を向け、洗顔をする。水の冷たさを感じながら、思い描くのは昨日の光景だった。
タオルで乱暴に拭き、鏡の隣に有るグラスに入った青い歯ブラシを手に取る。寄り添っていた秋雄の歯ブラシは消えていた。
「倒れていた時、俺一人だった?」
「ええ。救急車を呼ぼうとしたけど、お酒臭かったし結婚式だしね、様子見ようと連れて帰って来たのよ。犬飼さんが背負ってくれたのよ? 後でお礼を言いなさい」
「ふぅーん」
口を濯ぎ、水を吐き出した。
――あのシスターが、へまをするはず無いもんな。
タオルで乱暴に拭き、鏡の隣に有るグラスに入った青い歯ブラシを手に取る。寄り添っていた秋雄の歯ブラシは消えていた。
「倒れていた時、俺一人だった?」
「ええ。救急車を呼ぼうとしたけど、お酒臭かったし結婚式だしね、様子見ようと連れて帰って来たのよ。犬飼さんが背負ってくれたのよ? 後でお礼を言いなさい」
「ふぅーん」
口を濯ぎ、水を吐き出した。
――あのシスターが、へまをするはず無いもんな。