復讐ストーカーゲーム１

「お客様の西田龍之介様。ご友人の方が受付カウンターにお見えです。繰り返します。西田龍之介様――」


店内アナウンスがリピートされる。


俺はその間リュックのチャックを開け、印鑑と免許書が入っている財布を用意した。


――コンビニで小銭を用意して置くように、バスに乗る前にカードを事前準備して握り締めるように、心づもりをしていないと気持ちが悪いよな？


あ、色黒マッチョが戻ってきた。


「店内放送を流しましたので、その内、いらっしゃると思います。その間に料金説明や書類の方を進めちゃいましょうか……

申し送れました。わたくし、霧ヶ峰拓人と申します。宜しくお願い致します」


名刺を差し出す黒マッチョ。有難く受け取った。


「ご丁寧に有難うございます。あ、あのう、私は竹下信介と言います。宜しくお願いします」