復讐ストーカーゲーム１

「お婆さんは依頼者でしょう？　依頼者が殺すのは意味がないの。お婆さんは急いでアリバイを作って。私達は、こいつを運ばなくては……」


「孫はこいつに……蛭のように寄生され、金や財産、そして女の体まで、全てを吸い尽くされ自殺したんじゃ！

こいつの子供をおろした孫は、二度と出産が出来ない体になってしまっていた。依頼者は孫なんじゃ――だがこいつが遣られる前に耐えられず、死んでしまった。

孫の意思を受け継ぐ者――サイトが選んだのは、わしじゃった」


落ち込むお婆さんに、制服の女性がそっと語る。冷徹な表情に背中がゾクリとした。


「それじゃあ、やっぱりお婆さんが依頼者ということになるわね。女の敵は私達の敵でもあるの……安心して。こいつをズタズタに切り裂き、殺してあげる。血みどろにね」


――復讐が意識のように伝わっていく、任務を果たすまで……