復讐ストーカーゲーム1
 チョコレートを自分の部屋に置き、リビングへまた急いで戻ると、ソファーで囲う食卓には秋雄が恋しかった日本料理が並び始めた。


「秋雄ちゃんが絶対そういうと思って用意しておいたのよ! お母さん正解だったわ。二人共お酒でも飲んで、お話を聞かせてね」


「お母さん、私も手伝います!」


「いいのよ、いいの。今日ぐらいはゆっくりしてて!」


リビングは和やかな空気が広がっていた。テーブルには角煮、しょうが焼き、お刺身と豚料理中心に並び始めていた。


「お袋、俺、日本酒が飲みたい! 海外へ行くと、ビールばかり飲んじゃうんだよね!」


普段なら真っ先に、絵恋さんの隣に座りたいところだが、今日はおずおずと秋雄の隣へ腰を掛けた。
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