復讐ストーカーゲーム１

「板さん、あのうこれ？」


「あぁ、お客さん。今日の鮪はとても美味しいだろう？　築地で活きの良いのが手に入ったんだ。味覚があるねぇーお客さんは！」


そういう意味で聞いたんじゃないんだけどなぁ。俺こんなに食べたかな？　


まさか隣の奴が、俺のところにお皿を置いたんじゃあるまいな？


首を振り左右を確認すると、左には誰もいず、右側にはオジサンが黙々と1人で寿司を食べていた。


――この親父が怪しいな。


仕方なく、鮪が載ったお皿を取り、口に運ぶ。目線はチラチラと右の親父へと向いた。


――俺のところに重ねやがって！　本性現せよジジイ！　


真正面を向き、ガリを手に取るとお皿が40枚に増えていた。