復讐ストーカーゲーム1
 ――なんだと!


秋雄の情報は、お台場の位置まで把握していた。この近くに仲間が集まる。そう思うと固唾を飲んだ。緊張の色が胸に広がる。


――なにか武器になるものを用意すれば良かったかな……いや、殺人者にはなりたくない――。


色々な思いが交差し、思わず鎖骨近くのリュックを肩紐を握り締めた。


「信介! 早く来いよ! まずはひとっぷろ浴びて、遊ぼうぜ!」


「ああ、今行くから」


入り口付近見えるあいつの影を追う。ふと脳裏には、幼い頃に良くこうして追っかけっこをしたのを思い出した。
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