復讐ストーカーゲーム1
そう秋雄は絵恋に向かって言い、手の平を握り締めている。 


――ハハーン。また熱々ぶりを見せ付けたいのか? そうはいかないぜ。


「絵恋さん。昼間、俺とデートをしましょうよ。それで絵恋さんは寂しくないな」


「もう! 信介さんだって、お仕事があるじゃないですか~」


――はぁ。そうだった。家族に言えてなかったんだよなぁ、無職のこと。しかも秋雄がターゲットじゃ稼げもしない……。


「絵恋さんは、メイドさんのお仕事はもうしないの?」


「暫くは竹下家のメイドさんで頑張ります。いろいろお母様に教わらなくっちゃ」


――教わるってなんだ? 竹下家オリジナル秘伝の豚肉料理か?
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