復讐ストーカーゲーム1
どいつもこいつも出入り禁止と言う伝家の宝刀を抜けば、ことが収まると思いやがって! 


こんな汚い作業服の親父を受け入れて、金持ちの俺を切り捨てるとは馬鹿な店だ。


……もう22時10分過ぎか。


「分かりました。世の中、馬鹿がいるから商売が成り立つんです。儲けに繋がりますからね。お支払いをして、もう二度と来ませんよ。こんな店は、こちらの方からお断りです」


「き、きさまあ! 早く支払って出て行け!」


「うわぁ! 止めて下さい! しょっぱい!」


板前は怒りに任せて塩を投げつけた。服の隙間から紛れ込んだ、白い粒がじゃりじゃりと肌に触れる。


人生一大事の告白の時間が迫っているというのに、なんなんだこの板前は!
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