復讐ストーカーゲーム1
「板さん! 俺は忙しいんです。馬鹿は構っていられません。ここに5千円を置いておきますね、失礼」
寿司が回るレーンの上に、嫌味のように5千円札を置いた。流れていく札に、板前は慌てて金を奪った。
――ふんっ! 金の亡者め。滑稽だ。
呆然とレジ前で突っ立ている親父を睨みつけ、塩を払い、思考はプロポーズへと切り替えた。
大体通る道は察しがついているが、万が一っていう事もある。先回りし、待ち伏せをしなければ。
苺、待ってておくれ。君の大切な王子様が今すぐ行くよ。君と出会う為に、俺の身はまだ汚れを知らないんだ。早く俺のすべてを見て欲しいよ。ああ、苺……
眼が熱く潤み、心臓が高鳴った。脂がのった腹を揺らし、駅近くの小道へと足を急いだ。
寿司が回るレーンの上に、嫌味のように5千円札を置いた。流れていく札に、板前は慌てて金を奪った。
――ふんっ! 金の亡者め。滑稽だ。
呆然とレジ前で突っ立ている親父を睨みつけ、塩を払い、思考はプロポーズへと切り替えた。
大体通る道は察しがついているが、万が一っていう事もある。先回りし、待ち伏せをしなければ。
苺、待ってておくれ。君の大切な王子様が今すぐ行くよ。君と出会う為に、俺の身はまだ汚れを知らないんだ。早く俺のすべてを見て欲しいよ。ああ、苺……
眼が熱く潤み、心臓が高鳴った。脂がのった腹を揺らし、駅近くの小道へと足を急いだ。