復讐ストーカーゲーム1
「値段の問題じゃないんだ。綺麗な苺にとてもよく似合うと思って選んだんだよ。嬉しいかい?」


――120万もしたんだ。高いに決まっている。その輝き見てみろよ? 安物のはずがないじゃないか。早く俺のモノになれよ、苺。


「嬉しくはないけど、指輪には罪はないわ。受け取っておく。じゃあね、これからは待ち伏せは止めてね」


ケースをガサガサと紙袋にしまい、後姿を見せ歩き出した。


「ちょっと待って! それを受け取ったって事はOKって事だろ! うちに来てくれ!」


苺の細く白い手首を引っ張った。


子猫のように可愛かった苺が、狐のような吊り上った眼をしていた。


「OKってなに? これを渡しに来ただけでしょう? 用は済んだじゃない!」
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