復讐ストーカーゲーム1
「……身勝手な怨み言」


「そうよ。貴方も私も……理不尽な思いを味わってきたからこそ、ここにいるんでしょ? この人にも同じ思いを背負わせ、エゴの果てに殺すの!?」


普段冷静な霙が感情をあらげ、興奮したように言った。こいつにそれは似合わない。諭すように、付け足した。


「霙。この人は、見境無く手を下す人ではないよな? リサーチを重ねてから現れる人だ。……だったら分かるよな? 悪人じゃないことくらい」


「……」


関羽は無言だった。なにかを考えているんだろうか? 


――お願いだ、なにか言えよ。感情が全く読めないじゃねーか!
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