復讐ストーカーゲーム1
「……こいつが人に怨まれているのは間違いないんだ。しかも濃密にね。

けど、そんなに言うのなら、もうちょっと調査をしてみようかな。こんな状況は初めてのことだよ。君たちって――面白いね。

一時解放だ」


体が床にぶつかる、物音が鳴った。


「し、信介。両手がロープで塞がれているんだ……お前どこにいる? 身動きが上手いこといかないんだ――膝が痛いぜ」


「待て! 今手探りでそっちに行くから、ちょっと待ってろ」


生まれてこの方、ずっと側に居た兄貴の気配を闇から感じ取ろうと霙の手を引き、歩を進めた。


「そこのでーぶ! ストップ! ちょっと横によけろやぁ! ひゃひゃひゃひゃひゃ!」
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