復讐ストーカーゲーム1
「ひゃひゃひゃ!!!! 一千万ゲーッツ!!!! 関羽、馬鹿じゃねーの!!!! じゃあ、またな。お仲間さんよ!」


舞台から忍び足で去る気配。


――秋雄が死んだ? う、嘘だ……!!!! 


「おい! お前誰だ! 待ちやがれ!!!!」


「揉めてる場合じゃないよ。この人、死んじゃうよ」


追いかけようとする俺に、人事のように関羽は告げた。


「信介! 私、救急車を呼んでくるわ! お兄さんを頼んだわよ!」


走り去る霙に、こうしちゃいられないと息を呑む。


――銃声はこの辺で消えたはず。


苦しそうな秋雄の息の根を探した。
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