復讐ストーカーゲーム1
「それは婚約指輪だ。君と俺は夫婦になるんだ! 是非、一度うちに来てくれ! 両親にも紹介したい」


「はあ? あんたと私は付き合ってもいないじゃない! 冗談は止してよ! 気持ちが悪い」


握り締めている手の平に、汗が溢れる。手に自然と力が込められた。帰さない。


「なんだって? とびっきりの笑顔を俺にだけ振りまき、ご主人様と呼んでくれたじゃないか! 君のグッズだって、言われるままに沢山買ったじゃないか! 

結婚が駄目なら、まず付き合ってくれよ! だけどなぁ? 既に交際していると思ったけどな! 勘違いさせるような態度を取ったお前が悪い!」


「なにを言っているの? ご主人様とメイドの関係は、お店のルールでしょう? なんで外に出てまで強要されなきゃならないのよ!

それにあんたはもう、客でもないのよ! 接客用のスマイルでしょうが! 付き合っているってなに? 痛いから手を離して!」
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