復讐ストーカーゲーム1
 ◆◆◆

 ゆりかもめと山の手線を乗り継ぎ秋葉原まで約30分。駅前から自宅まではプラス10分。合計40分の時間を使い、自らの住まいへ辿り着いた。


――もう警察は来ているんだろうか? ん? あれは犬飼さん?


玄関横には見慣れた会社の車。運転手は、お馴染みの犬飼さんだった。


――犬飼さんまで呼び寄せるとはなぁ……随分用心深い。


犬飼に軽く会釈し、チャイムも押さずドアノブに鍵を差し込んだ。


なんでもいいけど、事情聴取だけはごめんだぜ? あれは、どれくらいの時間を割かれてしまうのか分らないのだろう? 現場を確かめて、すぐに秋雄の元へ戻る。
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