復讐ストーカーゲーム1
 その状況を見定めながらも、秋雄の病室へ急いだ。


秋雄のいる部屋はナースステーション前を通る。そこからは「ウイルス」という言葉が連呼されていた。


――やっぱりウイルスが入り込んだんでは? パソコンが動きません!


――セキュリティシステムの連中はいつ現れるんだ!


――患者の情報が漏れたら、大変な事態だ!


――うちはカルテもコンピューターで管理しているんだぞ! ウイルスなんてそんな馬鹿な!


小声で会話をしているつもりなんだろうか? あまりの焦りに、大声で交わしているのにも気付いていない。


――やはりこれはウイルスキラーの仕業! 秋雄無事でいてくれ!!!!
< 808 / 887 >

この作品をシェア

pagetop