復讐ストーカーゲーム1
「うおおおおおおおー!!!! なんでだよ……ちくしょう!!!! なんでこんな時に、全員寝ているんだよ!!!!」


八つ当たりなのかも知れなかった。だが双子の胸倉を掴み上げないと気がすまなかった。


制服を顎まで持ち上げ、双子たちを揺さぶった。


「お前ら、お前らのせいで! 兄貴が! ちくしょう!!!! ちくしょう!!!! お前らを信じた俺が馬鹿だった!」


双子たちは力なく揺れ、頭を大きくぶつけた。すると、ぼんやりと目覚めたようだったが、すぐさま状況を飲み込めない様子だった。


「痛い! 信介、なにこの手!」


「放してよ! 止めて!」


――俺は絶対にお前を許さない! 俺の復讐相手はお前だウイルスキラー! ……待ってろよ!
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