復讐ストーカーゲーム1
「俺は騙されない! ……弟と知って近づいたのか? 俺は――お前に復讐をする。兄貴を殺したお前を許さない!!!!」


涙でぼやける視界。


躊躇う前に、ポケットからバタフライナイフを取り出した。一度も使っていない磨き上げられた刃が、太陽の光に美しく照らされた。


「私を殺せば気が晴れる? ……そうね、私は罪を犯した。こうなってみて初めて分ったの……ことの重大さに。

私なりに苦しんで、苦しみ抜いたわ! 特に達成してしまった後に貴方の名前を見て、もしかしたら――という罪悪感でおかしくなりそうだった!

出来ることなら、この勘は外れていて欲しかった!」


「勘? 随分簡単な言い訳だな!!!! お前は兄貴を殺したんだ!!!!」
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