復讐ストーカーゲーム1
「わあああああああああ!!!!」


それを聞き、頭には苺の笑顔が蘇った。


俺も振られてしまった怒りを、怨みに変えていた。いわば張飛と同じ、俺も罪人……。


「私は私なりに悪いと思った。だからもう一人の人に権利を譲ったの。これからも、このサイトに向き合い見守っていくわ。

……それに意外とここが好きみたい。関羽様みたいな勇敢な若者もいれば、貴方のような優しい人もいたんだもの。

――秋雄さんは私が選んだ復讐相手ではないんだと、現実逃避もあったけどね――。

もういいの! 貴方が私を下しなさい! 貴方に殺されるのは仕方がないもの!」


そう言い、張飛は翼のように両手を広げた。やっとすべて吐き出した思いに顔色が良くなり、愛くるしい満面の笑みを向けた。
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