復讐ストーカーゲーム1
 護国寺周辺。近くには高速道路があり、いくかの大きな道が交差していた。そのせいか車の行き交いがとても激しかった。


「住所を確認すると、駅からそんなに離れていないようだな……こっちだ」


電車のつり革を持ち揺られている間、絵恋の母親にどうやって復讐しようかと考えていた。


――いくら自らが手を下していないとはいえ、秋雄の命を短縮させた罪は重い。


呪詛のように、何度も脳裏に繰り返した。


手術が成功し喜びで満たされた分、その反動は大きかった。今は憎しみの心が、たやすく全てを支配しようとしていた。
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