幸せの掴み方

「柚葉の見舞いと、真之介に会って見たいんだが・・・・・・」

「あぁー、多分大丈夫だろう・・・・もしだったら、二人で
　よく話し合った方が良いと思うよ・・・・

　どうも君たちは、お互いの気持ちを言わずに生活してきてたみたいだし、
　その秘書の件は、完全に誤解しているぞ・・・・
　　
　柚は、いつもあんたの幸せを願っているよ・・・・」

「えっ・・・柚葉が俺の幸せを・・・・・・・」

「あぁー、自分が至らないせいで、両親とも疎遠にさせてしまい、あんたを
　幸せにしてやれなかった・・・・ってね！

　柚は、多分今でもあんたの事が好きだ・・・・・・

　だからと言って、俺は、二度と柚を放すつもりはないけどな！？」

「・・・・久瀬さん・・・・あんたはそれでいいのか？」

「あぁー、俺は、柚を傷付けた・・・・それを救ったのは、あんただし
　その分、俺は、全てを含めた柚を受け入れる覚悟をしたから結婚
　したんだ・・・・」


圭祐は、湊の言葉に、湊の懐の大きさを感じ、湊のような心の大きさを
自分は、まだ持っていない事を痛感した。

「俺としては、別な意味でもあんたには、感謝している。」

「・・・・ん？・・・・・」

圭祐は、湊に何を感謝されているのか解らなかった。