幸せの掴み方
「・・・・圭祐・・・・・・・」

「久しぶりだな、柚葉・・・・・」

圭祐は、バツの悪さから、照れながら柚葉の病室に入った。

柚葉は、圭祐が来たこと事態、驚き、多分、湊から聞いたのだと理解した。

「久しぶり・・・・湊から聞いたの?」

「あぁー、今日、聞いた・・・・・済まなかった、柚葉・・・・・」

まさか、圭祐から謝罪を受けるとは思ってもいなかった柚葉は、驚き、

「圭祐・・・・・怒ってない?」

柚葉は、勝手に真之介を出産したことを、圭祐が怒っているのではないかと
不安になっていたのだ・・・・・

「・・・・柚葉・・・・ゴメン・・・不安にさせたな・・・・
 子供の事は、怒るどころか、感謝しているよ・・・・ましてや、
 あの時の名前をつけてくれたんだから・・・・

 柚葉、あの時、お前の話も聞かずに、無理やり離婚させて、済まなかった。

 今日、久瀬さんから話は聞いた・・・・あの時、お前が、藤川と俺の
 事で、悩んでいたなんて・・・・

 藤川が、柚葉に嫌がらせをしていたなんて、あの時、全くわからなかっ    た・・・陽介に言われて、初めて知ったんだ・・・・

 それに、あの写メ・・藤川が俺に薬を飲ませて寝ている所を、
 写真に撮って、それを柚葉に送ったんだ・・・・

 そのことが解って、すぐに藤川を首にした。

 柚葉がどう思っていたのか解らないが、俺は、お前と付き合っていた
 頃から、二股や浮気は、一切していない・・・・これだけは信じてくれ。」

圭祐の話に、柚葉は驚き、言葉を失った。
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