幸せの掴み方
「龍雅、好きに使って良いから・・・」

「ありがとう、圭祐・・・・俺も、そんなに長くはいないと思うけどな!?」

「何だ・・・・彼女と上手く行ったんだな?」

「否、まだだ!それに、アイツは、まだ若いからな!」

「へっ・・・幾つなんだ?」

「確か・・・・今年、23かな?」

「それまた・・・今までのお前なら、絶対に手を出さない年齢じゃないか?」

「まぁーな!・・・ でも、面白いんだよ・・・・・絶対、手に入れるから!」

龍雅の不敵な顔を見て、圭祐は、心の中で、

「彼女さん・・・・・ご愁傷様!!」

 

そんな圭祐も、龍雅同様、柚葉を取り戻すべく作戦に、柚葉と同じマンション
に住むことにし、建前上は、

          『子供達の為にも』

と、してはあるが、本心は、柚葉を、もう一度、手に入れる為の作戦だった。

柚葉は、昔から、圭祐には甘い!! それを熟知している圭祐だから、
圭祐が、柚葉と同じマンションに住めば、何かと接する機会が増え、
柚葉の事だ・・・・家事の苦手な圭祐の世話をしてくるに違いないと
読み、圭祐は、賭けに出たのだ・・・・・

湊からの出発前のメールにも後押しされ・・・・

        「柚葉、絶対に、手に入れるからな!!」

                圭祐は、心にそう誓い、引っ越しを進めた。
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