幸せの掴み方
そんな話を圭祐が、柚葉を抱きしめながら、話してくれた・・・・

柚葉は、圭祐の話に、かなり驚いたが、柚葉自身も、両親の愛情を受けて
育ったわけではなかったので、圭祐の気持ちが良く解った。

圭祐が話終えると、柚葉は

「あのね・・・私も、同じだよ・・・・」

柚葉は、そう圭祐の背中を撫でながら、自分の生い立ちと、実母とに今の
関係と、父達家族の話をした。

圭祐も、柚葉の話を聞き、驚いたが、圭祐は、

「柚葉、本当に俺の事が好きか?」

柚葉は、小さく頷くと

「俺は、自分の気持ちが解らない・・・・でも、柚葉と居ると
 心が安らぐんだ。
 俺達、躰の相性も良いし、付き合うか?」

「えっ・・・・私で良いの?」

「柚、お前は、もうちょっと自信を持て!
 お前は、こうしていると綺麗だし、ちゃんと総務の先輩達からも
 好かれているだろ・・・・・
 お前は、もう少し自信を持った方が良いよ!!」

圭祐に、そう言われ、柚葉は、嬉しさで、ただ頷くだけだった。
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