幸せの掴み方
去年、親父と前妻が離婚し、お袋はようやく本妻の地位についた。
俺と柚葉の事を、お袋は未だに拘っており、親父は、
「もうしばらく、そっとしておけ・・・柚葉ちゃんから送られてくる
葉書は、嬉しそうに眺めているから・・・・」
親父にそう言われ、俺もあえてお袋とは話さなかった。
**************
「専務、お時間です。」
「うん、解った。今行く・・・」
秘書の藤川 麗美が声をかけてきた。
この女は、明らかに俺に気がある様だが、俺はひたすら無視している。
この女の香水は、鼻に付き、正直近寄らないで欲しいくらいだ・・・・
しかし、麗美は、親父の友人の娘で、そこそこ大きな会社の令嬢で、
無下に出来ない事もあって、正直苛々することがある。
社会経験を積みたいと、親父に頼み込み、秘書検を持っていた為、
秘書課に配属され、今は俺の秘書になっているが・・・
親父には、来年は、麗美を俺から外してもらうように話してある・・・
俺は、麗美に関しては、全く眼中になく、まさか麗美の事が原因で
俺達夫婦の歯車が狂い始めるとは、この時思ってもいなかった。
俺と柚葉の事を、お袋は未だに拘っており、親父は、
「もうしばらく、そっとしておけ・・・柚葉ちゃんから送られてくる
葉書は、嬉しそうに眺めているから・・・・」
親父にそう言われ、俺もあえてお袋とは話さなかった。
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「専務、お時間です。」
「うん、解った。今行く・・・」
秘書の藤川 麗美が声をかけてきた。
この女は、明らかに俺に気がある様だが、俺はひたすら無視している。
この女の香水は、鼻に付き、正直近寄らないで欲しいくらいだ・・・・
しかし、麗美は、親父の友人の娘で、そこそこ大きな会社の令嬢で、
無下に出来ない事もあって、正直苛々することがある。
社会経験を積みたいと、親父に頼み込み、秘書検を持っていた為、
秘書課に配属され、今は俺の秘書になっているが・・・
親父には、来年は、麗美を俺から外してもらうように話してある・・・
俺は、麗美に関しては、全く眼中になく、まさか麗美の事が原因で
俺達夫婦の歯車が狂い始めるとは、この時思ってもいなかった。