目の前のアイツ
「呼び捨てにするな。先生をつけろ。」

「そうだよ。あたし達の担任なんだから。」

「高原の言うとうりだ。」

「まぁ、白馬の王子様とか言ってるバカとは違いますから。」

「白馬の王子様(笑)」

と、拓斗が話に入ってきた。

「だまれ、ツルツル野郎!」


「うっせぇ!!行くぞ!」

拓斗は先に行ってしまった。

「待てよー。じゃーね、センセ。」

「待て!話は終わってないぞ!」

杉本先生が怒鳴ったが、

「そんなの俺の知ったこっちゃねぇしー。」

と言って、萩也は行ってしまった。

「あたし達も行こっか。」

「そだね。」

あたしと百合香も後に続いた。

「おまえらもかよ~」

後ろで泣きそうな声がしたけど、無視して教室に向かった。
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