目の前のアイツ
百合香と拓斗とはわかれ、それぞれ教室に入った。

(ガラッ)

「おはよー。」

「おっは~♪」

あたしと萩也は一緒に教室に入った。

「「「おはよー♪」」」

クラスのみんながあたし達に挨拶をしてくれた。

「遅刻になっちゃった~。」

あたしは一人のクラスメートに声をかけた。

「この頃遅刻ゼロだったじゃん。」

と、少し驚いた表情をした。

「そうなんだけどさー。萩也のせいで。」

「俺のせいかよ!?」
こんなやりとりをしているうちに、

(ガラッ)

「ほら、席に着けー。」

杉本先生が教室に入ってきた。みんながまばらに自分の席に座る。


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