目の前のアイツ
「ったく、なんだよ~。めんどくさいから押し付けただけじゃねーかー。」

萩也が頬を膨らませてすねている。

「はぁー。早くやっちゃお。」

あたしはすねた萩也を引っ張りながら図書室へと向かった。



図書室につき、辺りを見回した。

「改めて見るとほんと広いよなぁ。見ただけで疲れる。」

萩也がガクッと肩を落とす動作をする。

「このまま何もしなくてもしょうがないでしょ?」

袖をまくり、気合いを入れた。

「始めるよ!!」

「おぉ~……」

萩也はダラダラと、あたしはそそくさと本の整理に取りかかった。


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