目の前のアイツ
「萩也!」

萩也が横に倒れていた。

「い…」

「??」


「ぃいってぇぇーーーーーーーーー!!!!!」


この声を聞いて思わず耳をふさいだ。

「ふぅー、なんかすっきりした。」

「うっさい!!もう、倒れちゃうからビックリしたじゃん!!」

「美羽も十分うるさいけどな。」

そんなに大きな声を出したつもりはないけど。

「ゴメンゴメン。それより、大丈夫なの?」

「いや、全然。」

そんな事を言っている割には、意外とケロッとしている。強がっているだけなのだろうか。

「てか、何でこんなことになったんだよ。」

「あ!箱!」


< 28 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop