目の前のアイツ
「な、なにこれぇ!」

「しっぽもはえてますね。」

どうやらしっぽもあるらしいが自分では見えない。腰をさぐっていると、フサフサしたものにふれた。

「時雨くんにキツネのみみが…」

「僕はキツネですか。高原先輩はウサギですよ。」

すると萩也がよってきて、

「俺は俺は!?」

と笑って聞いてきた。この状況を楽しんでいるようだ。

「萩也はイヌみたい。」

「イヌか~、オオカミとかがよかったな~。」

どうでもいい事をグチグチ言っている。

「これ、どうするの?」



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