目の前のアイツ
「あの…そろそろ帰りません?」

「…あ、そうだね。帰ろっか。」

帰る用意をしていて思い出した。

「あ!みみどうしよ」

すっかり忘れていた。

「俺、いい道、しってるぜ」

萩也が怪しく笑う。この顔は、いつも何かある。

「こっちこっち~」

「行きましょう」

(普通に家に帰れることを願おう。)

あたしは仕方なく、仕方なく萩也に着いていくことに…




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