目の前のアイツ
「なぜにはにわ」

「かわいいでしょ?」
「かわいい……か?」
そんな話をしていると、

「おじゃまします」

時雨くんが来た。

「いらっしゃい」

「なぁ、これどう思う?」

時雨くんにはにわを乱暴に渡す。

「ちょっと、壊れたらどうすんの」

「で、どう?」

(無視か…)

時雨くんは顔をしかめて、

「キモイです」

キッパリと言った。

「2人して、ひどくない?」


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