World Walker
光を何もない空間に押し付けると、そこに穴が開く。

様々な色彩を留める事なく延々と変え続ける、万華鏡の中を覗き込んでいるかのような穴。

人一人が通過できそうなその穴は、まさしくトンネル。

この穴こそ、どこかの世界に通じる門であった。

尤も、先にも述べた通りメグの行使した異界開門とはまた別種の理論であり、こんな真似ができるからりせは魔女なのかと問われれば違うのだが。

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