World Walker
教わった通りに石段を下ると、すぐにアスファルトの道路に出た。

ここからまた長い登り坂。

ガードレール越しに眼下を臨むと、山からの清流が川のせせらぎとなって、岩だらけの渓谷をゆっくりと流れている。

日差しこそ昨日同様に強いが、景色だけなら十分に涼をとれる光景だった。

「さてと…また頑張りますか」

ギュッと両手を握り拳にして。

りせは坂道を登り始める。

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