World Walker
静電気にしてはちょっと強い。

かといって感電という程強烈でもない。

何だろう、今の感覚は…。

少し気になったものの、あまり深く考えず。

「こんにちはぁ…」

りせはスーパーの中に足を踏み入れる。

「あ、いらっしゃあい」

然程広くない店内には、りせと同年代…見た目は…の青年が忙しそうに店内を歩き回っていた。

『冬城ストア』のロゴが入ったエプロンを身につけた、よく日焼けした男性店員。

名を橘 千春(たちばな ちはる)といった。

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