World Walker
と思われたその時!

「やめぇっ!」

そんな声と共に割り込んできたのは千春だった。

姫羅木とりせの鬩ぎ合いの場に、横から飛び込もうとする!

「!…いかんっ!」

九尾の狐ですら手玉に取る姫羅木の神通力だ。

ただの人間たる千春が割り込めば只では済まない。

りせの反撃を受けるのを承知の上で、姫羅木は咄嗟に葬送の炎の行使を中断する。

同時に。

「あいたっ!」

千春のグーパンチがりせの頬に直撃!

彼女はまるで普通の女の子のように、ペタンとその場に尻餅をついた。

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