World Walker
別に急ぐ旅でもないのだが、仮にもここはスーパーだ。

いつまでも居座るのは営業妨害になってしまうだろう。

「そんなん気にせんでもええのに…姫羅木さんなんていっつも邪魔しに来るんで?」

「それはどういう意味じゃ、千春…」

千春の言葉にジト目を向ける姫羅木。

その様子を微笑みながら見つつ。

「もう行くわ。お世話になったわね、姫羅木」

りせは背を向けて歩き出す。

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