World Walker
「今度は…どこへ行くのじゃ?」

りせの背中に声をかける姫羅木。

「うーん…」

立ち止まり、りせは思案する。

「どこに行くかは運次第ね…私の意思で決められる事じゃないから」

「そういうものなのか…世界を巡る旅というのは面倒なのじゃの…」

姫羅木は少し難しい顔をする。

「まぁよい。ここに立ち寄った際にはまた顔を見せてたもれ。今度は稲荷寿司を食うても怒らん故にな」

「うんうん、姫羅木さんのと二人分準備しとくけぇ、仲良ぅ食べてや」

姫羅木と千春が言う。

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