World Walker

ようこそ悪の巣窟へ

グールを斬り散らし、若き男性は右手の蒼白き刃を一振りする。

刃にこびり付いていたグールの血が地面に飛び散る。

同時に刃は消えていった。

「魔術…?」

地面に蹲ったままのりせは、男性を見上げながら呟く。

「そうだな…一応人間から見れば魔術という事になるな…我らにしてみれば、人間が文明の利器を当たり前のように使いこなすのと同じ感覚なのだが」

そう言って、若き男性はりせを一瞥した。

「…どうやら人間ではないようだな…何者だ?君は」

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