World Walker
遂に実力行使に出たルドルフ。

しかし些かも怯む事なく。

「やってごらんなさいよっ!」

りせは足元に刺さった氷の矢を蹴り散らす。

「こんなもんで私がビビると思ったら大間違いなんだから!」

「…グールにはビビッていたがな」

「るさいっっ!」

怒鳴り散らすりせの鼻息は荒いまま。

「…警告はしたからな」

ルドルフとて悪魔。

二度も警告をしてやるほど優しくはない。

再び向けられた右手から。

「Ein Duett, der Pfeil, der friert,(連弾、凍てつく矢)」

またも複数の氷の矢が発射される!

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