World Walker
それでも。

「大人しくしろぉおぉぉおぉぉっ!」

半ば八つ当たりするように。

りせは『終末の光』を完全に『永久回廊』に飲み込ませる!

「うぐぅうぅうっ!」

例えるならば、炉の中から出したばかりの赤々と焼けた鉄を口の中に入れたようなものか。

その熱量、衝撃、苦痛。

全てが荒れ狂い、りせの肉体に深刻なダメージを与える。

「~~~~っっっっ」

必死にそれらを押し込め、耐えるりせ。

もう吐き出す訳にはいかない。

どうにかして封じ込めないと、こんな膨大な破壊の塊を廃棄する場所など、どんな世界にもありはしないのだ。

< 225 / 456 >

この作品をシェア

pagetop