World Walker
案の定。

「ルドルフ、その女寄越せ」

住人の一人が言う。

「俺の所有物だと言った筈だが?」

冷静に返すルドルフだが。

「喧しいんだよボケが。お前のもんかどうかなんか知るか。欲しいから貰うんだよ」

他の住人達もルドルフを嘲るように言った。

「俺からこの娘を奪ってどうする?」

「女の使い道なんて決まってんだろ?」

下卑た笑い声を上げる住人達。

「多少乳臭ぇ餓鬼だが…へっ、穴が開いてんなら十分だ。前も後ろも口も突っ込めるとこは全部突っ込んで、しっかり活用させてもらうからよぅ…何、締まりが悪くなって壊れちまったらちゃんと返してやるって、生きてりゃあな」

< 235 / 456 >

この作品をシェア

pagetop