World Walker
会話から察するに、頼まれた注文を急に変更されたといった所か。

女性は電話をを切った後で困惑する。

「どうしよう…スパイシードラゴンドッグは買い直すとしても、ひとつ余った小エビサラダのサンドイッチ…私は二つも食べられないし、捨てちゃうなんて勿体無いし…」

そんな事を呟く彼女に。

「あ、あのさ…」

りせはオズオズと話しかける。

「こ、困ってんなら…その一個余ってるサンドイッチとやら…私が食べてあげてもいいわよ?」

「え?」

目をパチクリさせる女性。

りせもりせで、貰う立場の癖に何で上から目線なのか。

「食べ物を粗末にしなきゃいけない所を救ってあげようってんだから、悪くない話だと思うけど?」

それでも女性はアホの子なのか。

「うわあっ、本当ですかぁ?助かりますぅっ」

喜んで紙袋の中から小エビサラダのサンドイッチを一つ取り出し、感謝しながらりせに差し出した。

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